
いきなり女性ファッション雑誌である。
ブログを間違ってしまったか!?と思われそうであるが、一応?私のブログである。もうちょっと分かりやすく写真を撮れよといわれそうだが、面倒なのでこれでよいのだ。
で何故「あんた」がこの手の雑誌を読んでいるんだと。そもそも業界関係者でもあるまいし。
となると「このスケベ野郎」なんて思われる方もいるかもしれないが、そもそも私は若い女性には興味が無いのだよ。ただこの雑誌に乗っているモデルの皆さんは可愛らしいが。
そろそろ本題。実はカヤックで何度か御一緒させていただいたサーフカヤッカーの「カズ」さんのご子息がカメラマンになり、女性ファッション誌のポートレート撮っているという話を聞いたので、実際どの雑誌かをお聞きし、「生まれて初めて」女性雑誌を購入するという「非常に勇気のある」行動に出たわけだ。因みにこのネタを書くために、一応許可を得ようと聞いたのが既に1年以上前・・・・。
それはともかく、子供から大人への「登竜門」と呼ばれる「青少年ポストに入れられそうな本」を初めて買ったときに比べると、そこまで恥ずかしくなかったのは意外であった。男らしく表紙を上にして、しっかりと女性定員の目を真っ直ぐに見て本を手渡す際に、少し目をそらされたような気がした。私の気合が伝わりすぎたのか、本能的な恐怖を呼び起こしてしまったのか?
まあ実際見てみると凄い数のアイテム数である。まあこれに化粧品なども加わるということで、女性のオシャレに掛ける気合は、男の日ではないのだろうな。
あとはモデルと背景の明るさや距離、ボケ方などから自然光なのか、レフ版でも使っているのか、それとも人工光を使っているのか、レンズの焦点距離はどんなものだろう?なんてことを想像しながら見ていたわけだ。
で実はこの話は意外なオチがついたのだ。カズさんに「どのページ」の写真ですかときいたら
「てっさん、申し訳ない、その雑誌じゃなかった・・・・・・」
それはともかく、なかなかたいした息子さんである。カメラマン2年目にして、結構活躍していると聞いている(この記事を書いてある時点では3年目かな)。 ポートレートの撮り方なども教えて欲しいものだ。なぜなら私には撮らしてくれる女性がいないのだから・・・。
それはともかく。11月4日に大瀬さんが遠征後初めての試乗会ということで撮影がてら寄らせてもらおうかと思い、行ってきました。その前にマキノ周辺を新しく手に入れた「キャノン F-1」で撮影、その後、大判カメラで撮影、適当なところで試乗会に寄らせてもらうという流れで。ですが、F-1撮影中に「フィルム巻上げ不良」により、3本フィルムを破損・・・当方のくだらないミスだったことが後ほど判明しますが、このときは気づかず、ボルテージが下がったまま大判撮影に切り替え。まあこれは問題無しでした。それから予定通り試乗会へ。F-1が使えないので、まさかまさかの大判撮影開始・・・いけたと思いましたが、まあえらい事に。いつもよりさらにブログ更新が遅れた理由が後ほど分かります。でそろそろ本編に入ります。
試乗会は新規の形が5名ほど見えられていた。大瀬さんは接客中。カフナユーザーのMさんが見えられていた。なんとかつて写真部だったとか!
今日は天候はまずまず、試乗するのも気持ちが良さそうだ。が今日はカメラマン?である。大判カメラをそそくさと設置、撮影開始だ。そのあまりにも目立ちすぎるカメラの為、ユーザーの皆様も、大瀬さんも、久我さんも興味津々でいろいろ質問を受ける。
「大判カメラ、わしもやってみたいぞ」という男前は勿論いない・・・・まあ世界一カメラ好きの日本人、フィルムカメラ最盛期ですら大判に手を出す方は少なかったわけで、私などは、世話になっている写真屋さんから変態呼ばわりである。手間は中判や35mmの比ではないけど結構楽しいんだけどね。
グランストリーム号は木陰にたたずむ
そうなんと現像大失敗である。


簡単に説明しよう。写真左に写っている右が35mmフィルム、左がブローニフィルム(中判用フィルム、大きい方)で右の写真が現像タンク用のリール(フィルムを巻きつけるリール)であり、写真の右に樹脂製の自動巻上げできるのをいつも使っていたのだ、このタイプ35mmでは問題ないのだが、ブローニーでは湿度が高かったりするとまともに巻けず、場合によってはフィルムが痛んだり、リールから外れたりと困った状態になる。今回も慎重にしたのだが、何度やっても駄目。そのうちフィルムも痛み、手の指紋もつきまくり、30分苦闘の末、一旦あきらめて、現像タンクに入れて保存、結局ステンレスタイプの伝統的な巻上げリールとタンクを手に入れてから、再度挑戦、現像に至ったわけだ。現像してびっくり、ぼろぼろである。タンクに保存中にふたが少し開いていて「感光」してるし・・・・。
まあそのこれこそ「フィルム」である・・・いやほんと参った。
説明はこの辺にして、気を取り直して書いてみる。

グランストリーム号である。ある意味、試乗艇より大活躍しているといっても過言ではない。当方も大変お世話になっている。うっかり、「さん」付けしてしまいそうなほどだ。木陰にたたずむグランストリーム号は「眠れる獅子」の如くであった。私の大判筆頭レンズである「コマーシャルエクター」で折角撮ったのに・・・。
ユーザーの皆さんすいません、大判撮影の難しさ
途中でコースタルユーザーのKさんともうお一人帰ってこられたので、Mさんと3名でカヤックに乗って撮影させてもらう事に。 でこの写真である・・・・・

「なんじゃこりゃ」
まあ聞いて欲しい、何故こうなったか。いや正直こうなるかもしれないという危惧は抱いていたわけであるが。
大判カメラは言うなれば「効果範囲が非常に狭い波動砲」である。一枚撮るのに非常に手間がかかるのだ。
まともに書くと非常に長くなるので、構図を決めてから後の手順をはしょりつつ簡単に説明すると
シャッターを閉じる→本体及び三脚各部のネジをしっかり締める→露出計で露出を計る→慎重にフィルムホルダーを装着→シャッターがちゃんと切れるかどうかを念のために確かめる→念のために万一の感光を防ぐ為、ホルダーをある程度「冠布」で覆う、ホルダーの引き蓋を引いてフィルムを露光できる状態にする→シャッターを切るとこれだけの手間がかかるわけだ。
その間にカヤックが流れて撮影範囲から殆ど外れてしまったという分けさ。
いやあほんと申し訳ないです。まあこれに懲りずに機会があれば今度は陸上で!
とそんなことをしているうちに、山からTSさんが下りてこられた。前日に四国で漕いできたのだが、うっかりボギーを車内に忘れていたので、届けに来てくれたのだ、ありがとうございます。TSさんとはそのうちタンデムで漕ぐ予定なので、それがやたらと楽しみである。
それからその日は飲みに行く約束があったので4時前には退散・・・・結局遠征の話は聞けずじまいだったとさ。
まあしかしなんともいえない一日だった。
そもそも人間、その他の動物及び昆虫の殆どは、この色彩溢れる世界を「色付き」で見ているわけであるから、どちらかというと「カラー」の世界が真相を写し出しそうである。
写真に嵌るといろいろと写真集を見だすわけであるが、戦場写真でわかった事がある。明らかに「モノクロ」写真が「カラー」の写真よりも心に突き刺さるのだ。正に「心の奥底にダイレクトに届く」といったところか。次のページを見るのが辛いことが多々あった・・・・所詮は平和ボケ国家の一員である私だな。
さてそこでこの間、奥琵琶湖にて漕いだ時の写真を再掲する。

この日は風やや強く、ちと荒れた状態。ただ普通にカラーで撮ってれば荒れている状況があまり写らなかったりする。カヤックで写真を撮っている人の殆どが思ったことがあるだろう「荒れている状況を写すのは難しいものだ」。がモノクロで写したこの写真、結構風が強いのがはっきり見て取れる。「ちと荒れた状態」の真相?が映し出されているわけではないか!
という事で皆さん「荒れた状況を写すのなら」モノクロがお勧めである。それ以外にもモノクロで写すメリットがある。それは「カヤックのブログでモノクロ写真を積極的に使っている変人・・ではなかった意欲的人間」が少なく、レア性があるということだ。そうそれがどうしたといわれればそうなのだが、まあそういうものだ。まあしかしこんなことを急に思いついて書いてアップしようとした私自身の心情?が自分でも分からなかったりするが、まあこれもいつものことだ。
最後に本当にモノクロがカラーよりしっかり荒れた状況を写せるか・・・・・そう実はモノクロで撮ったのでカラーに変換できないのだ。カラーで撮ったらモノクロに変換できるのに、。あとデジタルとフィルムのカラーネガの違いや現像方法によって変わってくるのかどうか?さてどうなのだろう。全くたいして変わらないのなら、今回のブログは「全く意味の無いガセネタ」と言う事になるが、まあその「たまにまちがえていると気づいたことを、後日こっそり直したり消去したりしている私のブログ」であるから、そのあたりは御寛恕いただこう
とまあ和歌山の産湯を漕いだ次の日は、柳生の里に大判カメラの4×5(シノゴ、タチハラ製)をもって撮影に行ってきたわけである。
以前簡単に書いたが、改めて説明すると大判カメラというのは、普通のカメラよりフィルムサイズが10倍以上あるゆえ、写りも良かったりする。といっても当方、大概、中判のフィルムで撮っていたりするが(それでも普通のフィルムより大分サイズが大きいので、画質もよくなる)。因みに冠布という布をかぶって、ピント合わせる。そしてアオリも使える(長くなるのでアオリの説明は省く)。
素晴らしいほど目立ち、以前も書いたが、大阪の御堂筋で撮っていると、撮影しているのか話しかけてもらった方々と話をしているのか、よう分からん状態に陥ったりする。まあ時間があるときは、これはこれで面白いものだが。
デジタルカメラというよりも一眼レフが、まさか3ヶ月程で飽きが来て、フィルムカメラの世界に投じる?事になったわけであるが、中でも大判カメラは非常に手間がかかり、持ち出しも大掛かりになる。しかし電車派ファルと乗りの私にとっては、荷物の量と重量などはものの数ではない。ついでに言うと、毎回組み立て分解が当たり前のファルトに慣れていれば、大判カメラの面倒さなど、ウォーミングアップが如くである。そういう意味でもファルト乗りであったのは幸運だったのかもしれない。
大判カメラというのは手持ち撮影には向いていないが、手持ちでも問題なく撮影できるタイプもあり、実際に写真家の石塚 元太良氏は、フェザークラフトのウィスパー(だったと思う)にシノゴを積んでアラスカに撮影に行ってたりする。これはヘロンのプロトタイプ、コースタルユーザーのKさんに教えていただいた。そういえばグランストリームのHPにも載っていたな。まあしかし、カヤック、キャンプ道具、そしてカメラ関係と半端ではない大変さである。
それはともかく、柳生である。柳生新陰流の柳生である。石舟斎、但馬守、兵庫介、十兵衛、連也斎の柳生である。時代小説では「ビッグネーム」である。が静かな山里という感じである。今回で3回目の訪問で恐らく10年ぶりくらいだ。
本当なら10時頃に到着予定が、大幅に遅れて(寝坊)到着が2時頃。帰りのバス、最終便が5時過ぎだったので、3時間しか時間が無いわけだ。35mmや中判カメラなら問題ないが、大判で「良さそうな場所」を探して、三脚立てて撮るのは正直時間的に厳しい。というわけで適当な場所を見つけて、練習撮りをする事に。
場所を探すついでに、他にもっていったカメラで集落をスナップ撮影する。
到着したすぐ側を川が流れている。カヤックコウノトリの河野さん向けの川である。いつもの蛮行・・・・ではなかった「挑戦的特殊地域強行出撃」カヤッキングにはいいかもしれない。が柳生である。今の世、切られることは無いだろうが、やはりビックネームだ。なんか怖いな。というよりも僕の心に「畏怖」の心が芽生える、この柳生という言葉に。ここが伊賀上野であるなら、逆に誉められそうな気もしないではないが(そんなことは勿論無い)。半蔵殿にも誉めていただけそうだ。
それはそうと撮影日は祭りが行われていた。観光客が集まるわけではない、集落の為の少人数祭りだが、なかなか「ほんわか」した感じが良い。この間行った「岸和田だんじり」と好対照だ。
とあまり時間が無いので、適当な場所を見つけて、邪魔にならない場所に三脚を立て撮影開始。被写体ももちろん適当。で大判で撮ったのは下の写真。
まあ何も言わないでくれい。被写体はともかく、構図が甘い。特に右の写真は「写真歴2日」くらいの人が撮る写真である。が実はこれはアオリ操作の「ティルト」というやつを使った練習で、手前の手すりから、奥までピントを合わせる練習をしたわけである。流石にここまで酷い写真は普通は撮らないといいたいところだが、今まで撮った写真を見直してみて「一体なんでこんな写真撮ったんだ」というのが何枚もある・・・・まあ写真道は厳しいもんである。
がまあしかし、最近は大判カメラの撮影が、スムーズに出来るようになってきたのがちと嬉しい。撮影までに結構手順があり、最初はかなり戸惑うのだ。そして相変わらず?目立つ。冠布を被って撮影していると、住民の方の声が聞こえてくる。
「写真家さんが撮ってるよ」
いやいやただのアマチュアでっせ、私は。
と撮影を続けていると、子づれの主婦の方が
「写真家」さんですか?と
いやいやなかなかタイプではないか・・・子連れ故、またしても無駄にタイプではないか。独身女性ならうっかり「写真家です」なんてほざいて、手取り足取りお教えしんぜるところだが、まあこれは致し方無しであるな。
大判カメラってのは、Oeさんもおっしゃってたが、当方も40年の人生において、屋外での撮影(商売上ではなく、個人の撮影という意味で)では見たこと無いな。故に「写真家さん」と思われても仕方がないといえばそうかもしれない。
まあ写真を撮ってる人は「写真家」といえば写真家ではあるから、間違っているとはいえないが、私には「似非写真家」という呼び名が似合ってそうだ。でもただの写真好きと写真家の違いってなんなのだろう?
それはともかく、まあしかし趣味ってのは深く深く入っていくと、ほんとお金が掛かるものである。次に書く漕行記にも書くが、折畳み自転車も欲しくなってきたりしている。その前にモノクロ写真プリント用品類を集めないといけないし。そこで何故かポラロイドカメラが安く売っていて、ついつい購入してしまったり、そこでまた探していた大判用レンズが比較的安く・・・・・人間の欲望というの果てしないものであるな。
カヤック用品の場合、「必殺的言い訳」である「命かかってんねんで」と思い込む事により、踏ん切りをつけて購入という方法も取れるが。カメラはこの言い訳は使えない・・・、まあ他の事で節約するしかないか。がしかしここでまた折畳み自転車が欲しくなってきた・・その名はプロンプトン。正に趣味の無間地獄である。
最後に全く柳生の名所を撮った写真が無いのは私もびっくりだ・・・・。
JRで岐阜の少し手前、「穂積」駅まで行き、そこからフジタカヌーの「アルピナ450ハイブリッド」及び「アルピナ2-430」ユーザーでもあるOeさんの車に乗せてもらって一路「郡上八幡」へ向う。Oeさんは少し前にベトナムに写真を撮りに行かれていたのだが、やはり2人ともファルと乗りでもあるので、フェザークラフトの新艇「カレント」ならその他の必要品も合わせて、追加料金無しでいけるだろうか?とか、引き伸ばし機についての話などをしつつ約2時間、郡上八幡到着である。


集落内は川や水路や井戸、単なる排水溝を思いきや水がガンガンながれていたりと「アラブ人」垂涎の的と言うべき町であった。

とりあえず川を見ていると、カヤックを浮かべる水深のある場所はあるが、くだってすぐに浅瀬になったり、堰堤があったり、まあ予想通り厳しいか。そもそも観光客が多いのでその視線に耐えつつ漕ぐ必要がある。

この写真は橋から飛び降りた若者を、橋上から写したもの。
見ているうちにどんどん飛び込んでいく若者達。この写真を撮る前に、橋の下の河原に降りてリバーサルフィルムで飛び込む瞬間を写したのだが、まだ現像済みフィルムを取りに行っていない・・。
それはともかく流石にここは水深があるが、ここを漕ぐとなると大変だ。上から飛び降りてくる奴らに気をつけばければならないという、普段のカヤッキングにはありえない注意が必要だ。因みに飛び込みは禁止である。
飛込みを見ながら、もしリバーカヤックを漕いでいて、上から飛び降りた人が艇のバウ先に落ちてきたら、その反動を利用して「すんごい技」が出来るんじゃないかなんて思ったが果たしてどうだろう。後はフジタカヌーのグラスファイバーポールはこの衝撃の耐えられるだろうか?(フレームが折れなくても接続金具が壊れるだろう)なんてことを考えつつ見ていたわけだ。
すると、橋の向こうからヤンキー風のにいちゃん3人組がやってきて、その横をパトカーが「飛び込みは禁止です」とスピーカーで話しつつ通り過ぎていく・・・・。

水の町、郡上八幡、今度はまた涼しい季節にでも訪れよう。