ファルトボート(フォールディングカヤック)についてあれこれ書いてます
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  さて購入検討しているカサラノについてです。カフナに乗った後に乗ってみました。敬語表記を止めて、漕行記のように書いてみます。


 Khatsalano (カサラノ) 


艇長 5.45m 幅 56cm 重量 20.25kg(ラダーjはオプション設定)


 IMGP0474.jpg   IMGP0471.jpg   IMGP2922.jpg  


 曰く「シーカヤックマラソン・ファルト部門の反則艇」、曰く「(顔に微笑をうかべて)あれいいけど大変だよ」、曰く「下手なリジットなら抜いちゃうよ」などなど、ファルトボート中これほど極端な噂を聞く艇があっただろうか、またこれほど試乗前に緊張した艇があっただろうか。


 念の為に大瀬さんに艇を押さえてもらってから乗り込み出艇。幅が56cmなのでカヤックとの一体感が非常にあり身体動作が的確に艇に伝えられる、しかしそのわりに窮屈間があまりないのはやはりファルトのやわらかさ故にか?


 とりあえず沖に向かってまっすぐ漕ぐ。最初は「確かに速いけど噂ほどのもんか」と思ったものの、チラッと後ろを見たら何時のまにか結構な距離を漕いでいた!(緊張していたので気づかなかった、やっぱり速いんだな)。


 まあ曲がる時だけ気をつけてれば沈はしなさそうなので、気を落ち着けて漕いでみる。パドルを漕ぐ力がほとんどロス無しに艇の推進力に変わっている感じがする。パドル一掻きで進む距離が明らかに従来のファルトとは違う。伸びるのだ。速いという印象も勿論受けるが伸びるのだ!スーッと。


 どんどんスピード上げてみる。カヤックを漕いでる方は分かると思うが、ある程度スピードを上げたらある時点でパドルを漕ぐ力が艇の推進力に効率よく伝わりにくくなってきて、労力のわりに進まなくなってくる(造波抵抗によるもの)。その限界が従来のファルトであれば70パーセント台とすると、大瀬さん曰く「カサラノは95パーセント位いくんじゃないですか」とのこと。なるほど反則という噂が分かった気がする。やはり次元が違っていたのだ。最高速度の違いだけでなく効率良く、漕ぐ力を推進力に転化できるのだから。


 浜の近くを行ったりきたりしながらターンをしていたが、ちょっと位はリーンしても大丈夫なもののある程度傾けたらグラット来たのでターンはスイーブ何度もしながら大回りしてやっていた。キールがしっかりと出ているのと艇長のため、直進性が高いのは想像がついていたが、スーッと曲がる為にはリーンをしっかりかけてやらないと。シーショアなら安心してリーンをかけて外傾ターンしているが、カサラノは怖かったので出来なかった。リーンがかけ易すぎるのだ、というより操作性が恐ろしいほど良すぎるのだ、以前試乗会で乗ったアリュートタイプのリジット艇よりも。これはファルトなのか?


 カサラノの試乗を20分近くさせてもらった後に上陸、他の艇と試乗時間はそんなに変わらないはずであったが、体感時間は倍ぐらい感じた。その日琵琶湖は雨はふってるものの風も弱く、波もほとんどない状況。この状況でもし2回沈したら、この艇はあきらめようと思っていたが、それは大丈夫だった。しかしカサラノは何もかも他のファルトとは違っていた・・・。


 さてと試乗インプレッションはこの辺にして、これからは自分が感じたままにカサラノについて書いてみます。ちょっと分かりにくいですが。


 ウィスパーがファルトの領域を越えるパフォーマンスを見せる艇というのを大瀬さんからお聞きしましたが、それはある程度乗り手の技量と経験が必要かなと思われます。カサラノは乗り手の経験技量など何の関係も無く初めからファルトの領域を超えています。
 
 つまりウィスパーが乗り手と艇の性能がプラスされてファルトの領域を超えるとするとカサラノはすでに艇の性能だけでファルトの領域を超えてしまっていると感じました。


 またカフナ、ウィスパー、カサラノの3艇を比べれば、カフナとウィスパーが同軸上にあるとすれば、カサラノはまったく違った場所に位置するという感じです。


 ウィスパーで普通にそんなにきつくない場所をツーリングする場合において、乗り手に求める最低技量がそれほど高くない(要するにファルトをある程度乗っている方にとって結構扱いやすい)と思えましたが、カサラノを自由に扱う為には乗り手に求める技量が高く、僕の様な下手には修練が求められる感じを受けました。ファルトボートとしては敷居は高いです。それだけに乗りこなせれば楽しいだろうと思います。



 ということは僕は一つの間違いを犯していたことになります。比べるべきはカサラノとエルズミア480ではなく、ウィスパーとエルズミア480であって、カサラノはまったく違ったタイプのファルトということになります。同じグリーンランドタイプのファルトというだけで比べていました。
 


 まあこの艇の購入検討如何にかかわらず、ファルトボート乗りの方、一度試乗会に参加されて試乗してみて欲しいと思います。違うんですね、何もかも。こんなファルトもあったのねと思われること必然です。


 カサラノは、僕の所有する主力艇、操作性を損なわない範囲で「極限まで安定性」を高めたフジタカヌーのシーショアとは非常に対照的でした。


 フェザークラフト艇について3艇試乗させていただきましたが、吊り下げ式のシートは噂以上によかったです。長時間乗ってても快適です。あとラダーのスムーズさ。シーソックの上からでもストレス無く楽々操作できました。シーソックの厚みは丁度よい位。
 
 さて最後に大瀬さんにカサラノに乗ってもらった時に写した写真を掲載します。見事なパドル捌きや身体動作で生き物のようにカサラノが踊り?ましたよ!ファルトでこういうことが出来るんですね。ちなみに今の僕がこんな事したら湖底とご対面です。


   IMGP0485.jpg

 リジットのパフォーマンスとファルトのやわらかさを兼ね備えた艇ですよ、カサラノは。

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 コメント
この記事へのコメント
どうも、お久しぶり。
日生や琵琶湖ではお世話になりました。グランストリームのweb見てて、おやっと思ったので、書き込みしますね。わたくしもちょうど1年前、エルズミア480とウィスパーのどちらを購入するか迷いましたよ。
結局、ウィスパーにしたのだけれど、結構楽しい。なにせ専用袋にキャンプ用品や寝袋をこれでもかって程に入れても、まだまだ運べる重さや、艇の安定感・速さは格別です。
今はもう関西人ではありませんが、ちょくちょく夜行バスでその辺りを漕いでおります。
また、琵琶湖でお会いしたいものです。では、また
2007/04/25(水) 02:19 | URL | 貴殿のプロフィールの撮影者 #-[ 編集]
ご無沙汰です!
Kさん、ご無沙汰してます!お懐かしい。その節は有難うございました。大瀬さんやユーザーの方から関東に転勤された事、聞いていますよ。あちらでがんばって漕いで折れれ、夜行バスでこちらに来られるとか。

 ウィスパーたしかにあのコンパクトさは凄いですね。ザックの余裕が大分ありました。あとあの漕ぎ味の軽さと操作性が非常に好印象。スピードも速いし。あのカヤックならいつでも海に行く気になりますね。

 また琵琶湖にお越しの際には是非ここにでも、メールにでもお書き下さい。またご一緒いたしましょう。

2007/04/25(水) 11:59 | URL | てっさん #-[ 編集]
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