ファルトボート(フォールディングカヤック)についてあれこれ書いてます
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 近畿圏のとある川、スターンズの「レイカーソロ」というダッキーで下っていた。単独行も3回目、慣れたものだ。

 なかなかの風景と流れの速い川、飽きることなく漕いだり、たまに手を休めて流されたり。気がつけば目的地に到着。目の前には堰堤が見えてきた。予定より1時間も早く到着。時間はある、もっと漕ぎたい。ボーテージだな、しかし堰堤の右端に通り抜け出来そうな水路があるぞ。とりあえず偵察だ。
 
 ちょっと偵察してみると段差はさほどでもない。何とかなるでしょ。という事で段差を越えることに。

 レイカーソロで段差に突っ込む、無事越えたと思ったら、その向こうに大きな段差が。  偵察を適当にしたので向こう側まで見ていなかった。また悪い事にここは水路がカーブしていた為、大きな段差に斜めから突っ込んでそのまま沈!

 段差から落ちた僕は、艇から放り出されたものの、櫛の歯型状の構造物の上に横向きに寝ている状態で体が止まっていた。ここはどうやら堰堤と下流の川の中間点に構造された場所らしい。腕から落ちたものの、受身をとれていたのと、持っていたパドルを構造物に叩きつけられる前に突いたので、衝撃が和らいだ、またダッキーだったのも(構造物におちてから、沈脱、ゴムが衝撃を和らげた)幸いしたのだろう、後で腕や手を調べると、腫れていたものの骨折はしないですんだ。

 周りをみると後ろ側に艇が無事あったので、とりあえずパドルと艇を担いで放り投げ、下流に流す。 その間にも体に水を浴び、冷えてくる。時間はあまり無い。このままでは低体温症で「お陀仏だ」。
 

 この日は気温が高かった為薄着だったのだが、不幸中の幸いはそのカヤックウェアがファイントラック社の「フラッドラッシュ」という保温性の高いラッシュガードだった事。カヤックをやりはじめて、初めてのカヤックウェアがこれだった。普通の化繊のシャツならどうなっていただろう・・・・。

 さて今度は自分だ。遠くへ跳ばないと、堰堤に戻る水の流れに巻き込まれて、洗濯機状態になり、三途の河を渡ることになるかもしれない。普段の僕は小心ものだが、不思議とこういう絶体絶命の時は肝が据わる。冷静に遠くへ跳ぶイメージを頭が描く、助走距離をとるために一旦後ろに下がる。ここが生死の分かれ道、失敗は死を意味する。

 勢いよく走り出し、歯型の構造物ぎりぎりのところで跳ぶ。なかなか会心のジャンプ。 結構遠くに跳んだ僕は、着水と同時に必死に泳いだ。引き戻される感覚は無い。とりあえずは助かったが、しかし水が非常に冷たい。
 
 PFDをつけたままなので泳ぎ難かったものの、なんとかカヤックにたどり着き、それを引いて岸まで泳ぐ。心臓が早鐘を打つ。早く上がらないと危ないなあと思いつつ必死に泳いで何とかたどり着く。再乗艇してから岸に漕いで行くことも考えたが、岸が近かったので泳いだのだ。

 上陸して確かめると、パドルが折れていた。積んでいたドライバッグに穴、それから着替えがずぶ濡れ。その他持って来たものが何点か流出。

 なんとか助かった。ウェアを脱いで乾かしつつ、体の各所を調べると右手小指がざっくりといっていた。ちが結構流れている。気が付かなかったなあ。こういうときに限って絆創膏をやガーゼを持ってくるのを忘れたのだ。

 カヤックを片付けた後は、そのままラッシュガードを着替えずに上にウィンドブレイカー、下は化繊のパンツを履いて撤収。右手は持っていったバスタオルでぐるぐる巻き。とりあえずコンビにでも見つけて絆創膏やガーゼを買わないと。

 コンビニにタオルぐるぐる巻きで入る。血でにじんでいるところを勿論隠して。買ってからレジに並ぶと、げげんそうな、レジのおねえさんの顔。「この世には知らなくていい事もあるのだよ」

 応急処置を終え駅に向う私の心に早くも、カヤック漕ぎたいなあという欲望がふつふつと沸きはじめたのは不思議であったなあ・・・。


 カヌーライフの最新号に丁度堰堤事故の話が乗っていたので書いてみようと思いました。

さて原因は

 中途半端な偵察、川下りに慣れてきた為の驕り・油断といったところでしょう。
 堰堤は素直にボーテージということで。

 不幸中の幸いは前述したように。カヤック用ウェアを着ていたこと、パニックにならずに落ち着いて行動できた事、そして一番は堰堤が特殊な形をしていたこと。 もし堰堤が普通の形ならば今頃は・・・・・。運が良かったんですね。これ以後、安全にカヤックをする事を心がけるようになりました。が重装備過ぎてしんどくなることもあるので、今ではそれなりに修正(自分でリスク計算して最適な装備を持っていく)してますが。

 レイカーソロでの出撃は1年以上前でそれからずっと眠ったまま。たまにはこいつで出撃するのもいいかもなと。ある意味フォールディングカヤックですから。また後日膨らませてから写真をアップします。

スポンサーサイト
 コメント
この記事へのコメント
レイカーソロもお持ちだったんですか?似てますねぇ。
わたくしは、大阪にいた際には、たまにレイカータンデムで奈良吉野川でコロコロ流されてましたよ。
ここ最近は、ベランダに置きっぱなしで乗ってないなぁ。
ダッキーだと漕ぐイメージではなく、安定感を持ち合わせつつ、下流に流されてしまうので、ちょっと物足りないかも。安心してしまうんですよね。
2008/01/18(金) 06:59 | URL | 黄ウィスパー #-[ 編集]
カヤック壱号艇
です、レイカーソロは。
タンデムお持ちなんですね。
スターンズ製はなかなか頑丈ですね。ダッキーは確かにファルトにくらべるとどうしても物足りないですね。あと下流域では風が吹けば大変です。ただそこをすっても問題ないので、浅瀬を気にせず突っ込めるのはいいです。ファルトでは船体布の問題があるのでいつもたってライニングダウンですが。
2008/01/19(土) 00:51 | URL | てっさん #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
 トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tessanfalt.blog80.fc2.com/tb.php/76-7746a53f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。